選択肢を増やしたくてハマった幼稚園受験沼 教育沼⑤

幼児教室に通い始めた頃の私は、まだ受験家庭という意識がありませんでした。

教育に興味は出てきた。

長女の可能性も感じていた。

でも、自分が幼稚園受験をするとは思っていませんでした。

正直に言うと、

「幼稚園受験なんて一部の特別な家庭の話でしょ?」

くらいの感覚でした。

だから面談で幼稚園受験を勧められたときも、驚きの方が大きかったのです。

我が家みたいな家庭でも受かるんですか?

私が最初に聞いたのは、とても単純なことでした。

「我が家みたいな一般家庭でも受かるんですか?」

です。

縁故もありません。

代々通っている家系でもありません。

親が卒業生でもありません。

いわゆる受験家庭とも少し違う。

だから率直に聞きました。

すると先生は、

そういうご家庭もご縁を頂いていますよ、

という趣旨の話をしてくださいました。

もちろん、誰でも受かるという意味ではありません。

でも私はそこで初めて、

幼稚園受験は別世界ではないのかもしれない、

と思ったのです。

共働きでも大丈夫なのか問題

次に気になったのは共働きでした。

当時も今も我が家は共働きです。

幼稚園受験というと、

専業主婦家庭のイメージを持っていました。

送り迎えはどうするのか。

行事はどうするのか。

正直、不安でした。

面談の日は土曜日でした。

長男と次女は祖父母にお願いしていました。

その流れで、

「今日は他のお子さんはどなたが見ていらっしゃるんですか?」

と聞かれました。

祖父母が近くに住んでいて、いざという時には頼れることを伝えると、

それなら十分選択肢になりますよ、

という話になりました。

今振り返ると、この会話も大きかったと思います。

私はそこで初めて、

“我が家にも現実的な可能性がある”

と感じたのです。

幼受への抵抗感はなかった

意外かもしれませんが、幼稚園受験そのものへの抵抗感はあまりありませんでした。

ただ、一つだけ嫌だったことがあります。

それは、

子どもを型にはめること。

です。

私自身、中学受験を経験しています。

だからこそ思うのですが、

受験のためだけに子どもらしさを失うのは違う。

そう感じていました。

面談でも、

子どもらしさは残したい。

その子らしさを大切にしたい。

という話をした記憶があります。

すると先生から、

「子どもらしさ」と「しつけができていない」は違う、

という話がありました。

確かにその通りです。

今でも印象に残っています。

幼児教室の考え方に共感した

私が共感したのは、教室の目的でした。

受験に受かることだけが目的ではない。

挨拶。

座る姿勢。

話を聞く力。

人との関わり方。

そういった幼児期に身につけたい基本を育てる場所だという説明でした。

もちろん受験対策の側面もあります。

でもそれだけではない。

もし受験が終わったとしても、

その先も役立つ。

そう考えると妙に納得できました。

なぜ幼稚園受験だったのか

今なら正直に言えます。

理由は二つでした。

一つ目は長女です。

本人に向いているかもしれない。

本人も教室を楽しんでいる。

やりたいと言っている。

親としては、その気持ちを応援したかった。

もう一つは現実的な理由です。

お金です。

受験界隈では怒られるかもしれませんが、

我が家は教育費が無限にある家庭ではありません。

子どもは3人います。

長男の中学受験もある。

次女もいる。

だから費用対効果はどうしても考えます。

幼受は短期決戦だった

私の中では、

小学校受験は長期戦のイメージでした。

一方で幼稚園受験は短期決戦です。

もちろん簡単という意味ではありません。

でもチャレンジする期間は比較的短い。

実際、幼稚園受験が終わった後、我が家はそのまま教室に通い続けていたわけではありません。

家庭で学んだことは続けました。

でも受験用の教室通いは一旦終了です。

本格的に再スタートしたのはずっと後でした。

これは3人育児をしている我が家にとって大きなポイントでした。

選択肢を増やしたかっただけ

ここまで書くと、教育熱心な家庭に見えるかもしれません。

でも私の感覚は少し違います。

幼稚園受験がしたかったわけではありません。

受験させたかったわけでもありません。

ただ、

選択肢を増やしたかった。

それだけです。

長女に合う場所があるなら知りたい。

もしご縁があるなら挑戦してみたい。

そんな気持ちでした。

でも今ならわかります。

教育沼というのは、

選択肢を増やそうと思った瞬間から始まるのです。

選択肢が増える。

悩みも増える。

比較も増える。

情報収集も増える。

そして気づけば抜け出せなくなる。

この頃の私はまだ知りませんでした。

その先に待っていた、

人生初の「ご縁なし」を経験することになるなんて。

次回 教育沼⑥ ご縁を頂けなくて沈んだリアル沼

「挑戦してみよう」と軽い気持ちで始めた幼稚園受験。けれど実際に結果を受け取った日、私は想像以上に落ち込むことになります。

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